自動車税はいつ支払う?納付期限はいつまで?お得な節税方法とは
- carweskia
- 2024年4月7日
- 読了時間: 6分
更新日:1月6日

はじめに
自動車を所有する際には、さまざまな税金を理解し、適切に支払う必要があります。
自動車税や軽自動車税、自動車重量税、環境性能割など、車に関する税金は複雑で種類が多岐にわたります。この記事では、自動車に関する主要な税金の概要と支払い時期、減税措置などについて詳しく解説します。
自動車税の支払いはいつ?
自動車税は毎年5月31日(6月30日)に納付する地方税で、排気量や車両の購入時期によって税額が異なります。自動車税の支払い方法は、納付通知書の返却、自動車保険会社、銀行、インターネットなどがあり、延滞するとペナルティが発生します。納付期限に注意して、スムーズに支払いましょう。
自動車税と軽自動車税
自動車税と軽自動車税は、自動車を所有する人に毎年課される主要な税金です。これらは地方税に該当し、納付期限は原則として5月31日までとなっています。
自動車税の概要
自動車税は、都道府県に納める税金で、正式には「自動車税種別割」と呼ばれています。税額は車の排気量によって異なり、例えば1000cc以下の車は10,000円前後、1500ccを超える車は30,000円を超える金額になります。新車購入時は月割で計算され、購入月の翌月から翌年3月までの分を支払う必要があります。
また、新車登録から13年以上経過したガソリン車やLPG車は、基本税額にさらに15%程度の割増税金が課されます。一方、電気自動車やハイブリッド車などの環境性能が高い車種は減税の対象となり、最大75%の軽減措置が受けられる「グリーン化特例」があります。
軽自動車税の概要
軽自動車税は、市区町村に納める税金で、正式には「軽自動車税種別割」と呼ばれています。税額は排気量に関係なく、新車登録時は10,800円となっています。ただし、新車登録から13年を経過すると、翌年度から税額が約7,200円に軽減されます。
軽自動車は新車購入時の自動車税が非課税なため、普通車に比べて大幅な節税が可能です。ただし、自動車税と異なり、軽自動車税には還付制度がないので注意が必要です。
自動車税・軽自動車税の支払い方法
自動車税や軽自動車税の支払い方法は、以下のようなものがあります。
現金払い(銀行・郵便局・コンビニ)
口座振替
クレジットカード払い
スマートフォンアプリ決済
納期限を過ぎると現金払いしか選択肢がなくなり、さらに延滞金が加算されるため、期限内に支払うことが重要です。
自動車重量税と環境性能割
自動車を取得する際には、自動車重量税と環境性能割という税金も発生します。
自動車重量税について
自動車重量税は、自動車の重量に応じて課税される国税です。新車を取得した際は3年分を一括で納める必要があり、その後は車検時に2年分ずつ支払います。
軽自動車の場合、初回は約3万円程度。普通車は重量によって変動しますが、概ね8万円から16万円程度になります。また、一定の環境性能を満たす車種は減税の対象となります。
環境性能割について
環境性能割は、自動車の燃費性能に応じて課税される税金です。新車購入時や輸入時に一括で納める必要があり、税率は概ね2%程度となっています。
電気自動車や燃料電池車、排出ガス性能が優れたガソリン車などは非課税となるため、環境性能の高い車を選ぶと節税できます。一方、燃費性能が悪い車ほど税額が高くなるデメリットがあります。
自動車税・軽自動車税の還付制度
自動車税には還付制度がありますが、軽自動車税には設けられていません。
自動車税の還付制度
自動車を廃車にする際、「永久抹消登録」または「一時抹消登録」を行えば、翌月から3月までの残存月数分の自動車税が還付されます。ただし、自動車を売却した場合は還付の対象外です。
還付を受けるためには、ナンバープレートを返納する必要があります。還付金の入金には1~2か月程度かかる場合がありますが、手続きさえ行えば確実に受け取れます。
軽自動車税に還付制度はない
一方、軽自動車税には還付制度がありません。そのため、廃車や売却のタイミングに関わらず、一度納めた軽自動車税は戻ってきません。
このように、自動車税と軽自動車税では還付制度が異なるため、軽自動車を手放す際は注意が必要です。
自動車税の減税措置
自動車税には、環境性能の高い車を対象とした減税措置が設けられています。
グリーン化特例
グリーン化特例は、電気自動車やハイブリッド車、天然ガス自動車など、環境負荷の小さい自動車に適用される優遇制度です。新車登録の翌年度分の自動車税が最大75%減税される特典があります。
グリーン化特例の適用を受けるには、一定の環境性能基準を満たす必要があり、燃費性能に優れた軽自動車も対象になります。
エコカー減税
エコカー減税は、自動車取得時の自動車重量税と自動車税への減税措置です。電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車は重量税が非課税、自動車税は75%減税の優遇を受けられます。
またガソリン車でも、排出ガス性能と燃費性能が非常に優れた車は、一定額の重量税と自動車税が減税されます。車の環境性能を考慮した上で、適切に減税を受けることが重要です。
まとめ
自動車を所有する際には、さまざまな税金の存在を理解し、適切な納税を行う必要があります。自動車税と軽自動車税は毎年5月末が納期限、自動車重量税は車検時、環境性能割は購
入時にそれぞれ支払います。
各税金には減税措置があり、電気自動車やハイブリッド車などの環境性能が高い車を選ぶと大幅な節税ができます。一方、自動車税には還付制度があるものの軽自動車税には設けられ
ていないため、手放すタイミングによっては注意が必要です。
自動車に関する税金は複雑ですが、きちんと理解し、効果的な節税を心がけることで、中長期的な保有コストを抑えることができます。
よくある質問
自動車税と軽自動車税の違いは何ですか?
自動車税は、排気量に応じて都道府県に納める税金で、軽自動車税は排気量に関係なく市区町村に納める税金です。また、自動車税には還付制度がありますが、軽自動車税には設けら
れていません。
自動車税と軽自動車税はいつまでに支払えばよいですか?
両方とも原則として5月31日までに支払う必要があります。期限を過ぎると現金払いしか選択肢がなくなり、さらに延滞金が加算されるため、期限内に支払うことが重要です。
自動車の購入時にはどのような税金が課されますか?
自動車重量税と環境性能割が課されます。自動車重量税は車の重量に応じた金額を一括で納める必要があり、環境性能割は自動車の燃費性能に応じた税率で課税されます。環境性能の高い車は減税の対象となります。
自動車を売却や廃車する際の還付制度はどうなっていますか?
自動車税は、廃車の際に残存月数分が還付されますが、軽自動車税には還付制度がありません。そのため、軽自動車を手放す際は注意が必要です。
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