大型トラック完全ガイド!選び方から免許取得まで徹底解説
更新日:1月12日
大型トラックについて知りたいことをすべて網羅!定義や特徴、種類、ボディタイプ別の選び方に加え、大型免許取得の方法までを分かりやすく解説。適切な大型トラックを見つけるための必須情報が満載です。
はじめに
大型トラックは、日本の物流や建設業を支える重要な輸送手段です。その巨大な荷台と高い積載能力により、様々な重量物や大型の荷物を効率的に運ぶことができます。本記事では、大型トラックの定義、特徴、種類、免許取得方法、選び方などについて詳しく解説していきます。
大型トラックとは
まず、大型トラックの定義から見ていきましょう。日本の道路運送車両法では、以下の条件を満たすトラックが大型トラックと規定されています。
大型トラックの条件
車両総重量11トン以上
最大積載量6.5トン以上
全長12m以内
全幅2.5m以内
全高3.8m以内
車両総重量とは、トラック本体の重量に乗員と最大積載量を加えた総重量のことを指します。一方、最大積載量は荷台に積めるものの最大重量を示しています。また、全長、全幅、全高の制限は、道路や橋梁の安全性を確保するために設けられています。
大型トラックの特徴
大型トラックの最大の特徴は、その大きな積載能力にあります。11トンを超える重量物や大型の荷物を輸送できるため、中小のトラックでは運びきれない荷物でも問題なく運搬できます。また、長距離輸送に適しているのも大きな魅力です。高速道路での走行に適しているため、物流の効率化に大きく貢献しています。
一方で、大型トラックは車両が大きいため、取り回しが悪く、狭い道路や住宅街では運転が難しい面もあります。また、大型免許が必要となるため、運転者の確保が課題となっています。
大型トラックの種類
大型トラックには、様々な種類のボディタイプがあります。用途や運搬する荷物の形状に合わせて、最適なボディタイプを選択することが重要です。
平ボディ
平ボディは、平らな荷台を備えたタイプです。最大積載量が11〜15トンと大きく、土砂や建設資材、工業製品など、さまざまな荷物を運ぶことができます。荷台が平らなため、フォークリフトを使って積み降ろしができるのが利点です。
一方で、雨や風から荷物を守ることができないため、天候に左右されやすいデメリットもあります。
ウィングボディ
ウィングボディは、左右に扉が開閉できる荷台を持つタイプです。扉を開けば荷物の積み降ろしがしやすく、作業効率が良いのが特徴です。また、荷台を完全に囲むことができるため、荷物を風雨から守ることもできます。
デメリットとしては、扉があるため積載スペースが若干狭くなる点が挙げられます。また、扉の開閉作業も必要となります。
バンボディ
バンボディは、コンテナが取り付けられた箱型の荷台を持つタイプです。上部と側面が完全に囲われているため、荷物を風雨から完全に守ることができます。一般的な荷物はもちろん、精密機器や貴重品の運搬にも適しています。
一方で、荷台の開口部が小さいため、大型の荷物の積み降ろしには不向きです。また、荷台内の作業スペースが狭いのがデメリットとなります。
冷凍冷蔵車
冷凍冷蔵車は、荷台内に冷凍冷蔵設備を備えたタイプです。冷凍食品や生鮮食品など、温度管理が必要な荷物を長距離輸送するのに適しています。
デメリットは、冷凍冷蔵設備のために荷台の容量が若干小さくなる点と、冷凍機の消費電力が大きいことです。また、保冷剤の管理なども必要となります。
大型免許の取得方法
大型トラックを運転するためには、大型自動車免許が必要不可欠です。大型免許の取得方法には、主に以下の3つがあります。
自動車教習所での学習
一般的な方法として、自動車教習所に通って大型免許を取得する方法があります。教習所では、講習と実車による運転練習を経て、技能検定に合格すれば免許が取得できます。教習期間は2か月程度が一般的で、費用は30万円前後かかります。
自動車教習所での取得は、運転の基本から丁寧に指導してもらえるメリットがあります。一方で、通学に時間がかかるなどのデメリットもあります。
合宿免許
合宿形式で集中的に大型免許を取得する方法です。教習所に宿泊しながら、数日間で講習と実車練習を行います。費用は10万円前後と比較的安価で、短期間で免許が取得できるのがメリットです。
しかし、合宿期間が短いため、運転技術の習得が不十分になりがちです。また、受講者の技量によっては、合格できない場合もあります。
一発試験
教習を受けずに、直接運転免許試験場で大型免許の試験を受ける方法です。過去に中型免許を持っていた経験者などが、この方法を選ぶことがあります。
費用がかからず、時間の自由が利く点がメリットですが、合格するのが非常に難しいというデメリットがあります。十分な運転経験と自己学習が不可欠となります。
大型トラックの選び方
大型トラックは、ボディタイプや仕様、価格など、様々な観点から選ぶ必要があります。最適なトラックを選ぶためのポイントをいくつか挙げましょう。
用途に合わせたボディタイプの選択
まず最も重要なのが、運搬する荷物の種類や形状に合わせてボディタイプを選ぶことです。平ボディなら土砂や建設資材、ウィングボディなら荷役作業の多い荷物、バンボディなら精密機器や貴重品、冷凍冷蔵車なら冷凍食品や生鮮食品が適しています。
用途に合わないボディタイプを選んでしまうと、積み降ろしが非効率的になったり、荷物を適切に保護できなかったりと、トラブルの原因となります。
メーカーと車種の選択
次に重要なのが、メーカーと車種の選択です。国内の主要メーカーとしては、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バスがあります。
メーカー | 主要車種 | 特徴 |
いすゞ自動車 | ギガシリーズ | 快適性と安全性に優れる |
日野自動車 | プロフィアシリーズ | 燃費性能が高い |
三菱ふそう | スーパーグレートシリーズ | 多彩なボディバリエーションが魅力 |
メーカーによって、燃費性能や安全装備、ボディのラインナップなどが異なります。用途や費用対効果を考慮して、最適なメーカーと車種を選ぶ必要があります。
新車か中古車か
大型トラックは新車購入の場合、2,000万円~2,600万円程度の高額となります。メーカーによってはリースやローンなどの支払いプランを用意していることが多く、活用するのも一つの選択肢です。
一方、中古車であれば150万円~2,500万円と価格は大幅に安くなります。ただし、状態や走行距離、修復歴などによっても価格は変動するため、購入前には十分な確認が必要不可欠です。
まとめ
本記事では、大型トラックの定義、特徴、種類、免許取得方法、選び方などを詳しく解説してきました。大型トラックは、日本の物流や建設業を支える重要な輸送手段であり、用途に合わせて適切に選択することが肝心です。また、運転するためには大型免許の取得が義務付けられており、様々な方法から自分に合ったものを選ぶことができます。
大型トラックは、高い積載能力と長距離輸送力を持つ一方で、取り回しの悪さや大型車両ならではの課題もあります。しかし、日本の産業や社会を支えるうえで、大型トラックは欠かすことのできない存在といえるでしょう。大型トラックに関心のある方は、本記事を参考にしてみてください。
よくある質問
大型トラックの主な特徴は何ですか?
大型トラックの最大の特徴は、その大きな積載能力にあります。11トンを超える重量物や大型の荷物を輸送できるため、中小のトラックでは運びきれない荷物でも問題なく運搬できます。また、長距離輸送に適しているのも大きな魅力です。一方で、大型トラックは車両が大きいため、取り回しが悪く、狭い道路や住宅街では運転が難しい面もあります。
大型トラックにはどのような種類がありますか?
大型トラックには、平ボディ、ウィングボディ、バンボディ、冷凍冷蔵車など、様々なボディタイプがあります。用途や運搬する荷物の形状に合わせて、最適なボディタイプを選択することが重要です。それぞれにメリット・デメリットがあり、状況に応じて使い分けられます。
大型免許の取得方法にはどのようなものがありますか?
大型免許の取得方法には、主に自動車教習所での学習、合宿免許、一発試験の3つがあります。教習所での学習は基本から丁寧に指導してもらえますが、時間がかかります。合宿免許は短期間で取得できますが、運転技術の習得が不十分になりがちです。一発試験は経験者向けの方法ですが、合格するのが非常に難しいのが課題です。
大型トラックの選び方のポイントは何ですか?
大型トラックの選び方のポイントは、まず運搬する荷物の種類や形状に合ったボディタイプを選ぶことです。次に、燃費性能や安全装備など、メーカーと車種も慎重に検討する必要があります。さらに、新車か中古車かも大きな選択肢です。状況に応じて、最適なトラックを選び抜くことが重要です。
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