【2025年版】廃車の買取相場はいくら?軽自動車・故障車の費用目安を解説
- carweskia
- 8月23日
- 読了時間: 10分

車が古くなり「そろそろ廃車にしようかな」と考えていても、長年乗ってきた思い出があり、なかなか手放せない…という方も多いのではないでしょうか。
しかし、乗らない車をそのまま保有していると、自動車税や駐車場代、保険料など維持費がかかり続けてしまい、結果的に大きな負担となります。
さらに、「廃車の手続きは面倒そう」「廃車費用がどれくらいかかるのか分からない」といった理由から、つい放置してしまうケースも少なくありません。
そこで本記事では、廃車を検討している方に向けて、廃車の方法や必要な費用、そして最新の廃車買取相場や実際の買取実績をわかりやすく解説します。
目次
廃車は買取できるのか?
結論から言うと、廃車でも買取は可能です。
「もう動かないから価値がない」と思われがちですが、廃車の状態や部品の需要によってはしっかりと金額がつくケースも少なくありません。鉄資源やリサイクル部品としての利用価値があるため、廃車買取業者と交渉することで処分費用をかけずに現金化できる可能性があります。
中古車としての買取
まだ走行可能で、古いながらも需要がある車は「廃車」ではなく中古車としての買取が期待できます。特に低年式でも人気車種や走行距離の少ない車であれば、高値で引き取られるケースも多いです。
輸出車両としての買取
国内では需要が低くても、海外では日本車の信頼性から高く評価されることがあります。特にトヨタや日産などは整備性が良いため、輸出向けに高値で買取されることもあります。
解体車としての買取
廃車は 自動車解体業者に買い取られ、スクラップ(解体処理) されるケースがあります。解体された車は鉄くずをはじめとした 金属資源として再利用 されるのが一般的です。
鉄以外にも、アルミ・銅線・レアメタル・バッテリー・モーターなど、車には多くの再利用可能な素材が含まれています。
解体業者は、こうした資源をリサイクルしたり、取り外した部品の中でまだ使えるものを 中古パーツとして販売 することで利益を得ています。そのため、動かない車や事故車であっても、価値ある素材や部品があれば 廃車でも買取対象 になるのです。
高価買取となる廃車の特徴
一口に「廃車」といっても、その状態や条件によっては 高価買取につながるケース があります。ここでは、廃車の中でも比較的高値がつきやすい特徴を解説します。
人気車種や需要の高いモデル
トヨタ・ホンダ・日産などの国産車の中でも、海外で人気のある車種は高く評価されやすいです。特に ランドクルーザーやハイエースなど輸出需要が強いモデル は、古くても高値で買取されることがあります。
走行距離が少ない車
同じ年式でも、走行距離が短い車はパーツの状態が良い ため、解体業者や輸出業者にとって価値があります。エンジンやミッションが使える状態なら高価買取の可能性大です。
状態の良いパーツが残っている車
事故車や不動車でも、タイヤ・ホイール・カーナビ・シートなど再利用できる部品 が残っていれば、その分査定額がプラスになります。特に純正部品や人気メーカーのパーツは需要が高いです。
海外で需要のある車
国内では古すぎて需要がなくても、海外ではメンテナンスしやすく長く乗れる日本車 が人気です。右ハンドルのまま輸出されるケースも多く、海外需要があるモデルは高価買取の対象になります。
解体車の廃車買取相場の目安
廃車をそのままスクラップとして解体業者に引き取ってもらう場合、金属資源の相場に合わせて買取額が決まります。
鉄スクラップの価格に左右される
例えば、鉄のスクラップ価格は市況によって変動します。直近数年では1kgあたり20〜40円前後で推移しており、車両重量1トンであれば 2万円〜4万円程度の買取価格 になる計算です。特に普通車や大型車など重量のある車は高額になりやすい傾向があります。
プラス査定になるポイント
アルミホイールやバッテリーなど再利用できるパーツ がある場合、追加で評価されることがあります。
リサイクル部品として需要がある部品(エンジン、ミッション、ナビ、タイヤなど)が残っていればさらに買取額がアップします。
鉄以外の資源、たとえばアルミや銅線、レアメタルは特に海外需要が強く、資源相場の高騰時には買取額が上がるケースもあります。
注意点
ただし、市場の鉄スクラップ価格が下落している時期は 廃車の買取価格も下がりやすい ため、できるだけ相場を見極めてタイミングよく売却するのがおすすめです。
20年落ち車の高額売却の実績
フォード エスケープ

車種 フォード エスケープ
年式 平成17年式 (2005年式)
走行距離 167,000km
グレード -
排気量 2300CC
走行状態 走行可能
場所 新潟県新潟市中央区
廃車買取額 ¥100,000
マツダ デミオ

車種 マツダ デミオ
年式 平成15年式 (2002年式)
走行距離 270,000km
グレード スポルト
排気量 1500CC
走行状態 走行不可
場所 新潟県長岡市
廃車買取額 ¥40,000
スズキ ジムニー

車種 スズキ ジムニー
年式 平成13年式 (2001年式)
走行距離 155,000km
グレード -
排気量 650CC
走行状態 走行可能
場所 新潟県村上市
廃車買取額 ¥120,000
廃車手続きの方法
廃車には大きく分けて「業者に依頼する方法」と「自分で手続きを行う方法」があります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合ったやり方を選びましょう。
ディーラーや業者に依頼する
新しい車への乗り換え時などは、ディーラーや廃車買取業者に依頼するケースが一般的です。
費用の目安:業者に依頼する場合、1万円〜3万円ほどの手数料がかかることがあります。
メリット:書類作成や手続きの代行をすべて任せられるため、手間がかからずスピーディー。
デメリット:自分で手続きするよりも費用は高めになりがちです。
特に車検証やナンバー返納などに不慣れな方は、業者に依頼するのが安心で確実な方法といえるでしょう。
自分で廃車手続きをする
廃車手続きは自分でも行うことができ、その場合は費用を大幅に節約できます。
普通車の場合:陸運局で手続きを行い、ナンバー返納や永久抹消登録を行います。
軽自動車の場合:軽自動車検査協会で同様の手続きを行います。
必要書類を揃え、ナンバープレートを返却して抹消登録すれば完了です。
費用の目安:印紙代や証紙代などの実費のみで、数百円〜数千円程度で済みます。
デメリット:平日に役所へ出向く必要があり、時間と労力がかかる点。
廃車にかかる費用
廃車には「引取費用」「解体費用(リサイクル料金)」「抹消登録手続き費用」など、いくつかの費用が発生する場合があります。ただし、廃車買取業者に依頼すれば費用がかからず、むしろ買取金額がつくケースも多いため、費用の内訳を理解しておくことが大切です。
引取費用
廃車を移動させる際に必要になる費用です。
自走できる車なら無料で対応してくれる業者も多い
エンジンがかからない不動車や事故車の場合、レッカーや積載車での引取費用が必要
相場は 1万円〜2万円程度 ですが、廃車買取業者の多くは無料で引き取りに対応してくれます。
解体費用(リサイクル料金)
自動車を解体処理するための費用で、エアコンやガラス、エアバッグなどの部品を適切に処理するためにかかります。
リサイクル料金は車種や重量によって異なり、
軽自動車:約7,000円〜1万円前後
普通車:約1万円〜3万円前後
ただし、多くのケースでは購入時に前払い済みとなっているため、追加費用がかからないこともあります。
永久抹消登録または一時抹消登録の費用
普通車:運輸支局で「永久抹消登録」または「一時抹消登録」を行う
軽自動車:軽自動車検査協会で手続き
必要書類を揃えれば、自分で行う場合は 数百円〜数千円程度 で済みます。
放置車両撤去費用
長期間放置された車両を撤去する場合、撤去費用が発生するケース があります。
不動車や車検切れ車両は、レッカー移動や特殊な作業が必要になることが多い
状況によっては 数万円〜十数万円の費用 がかかる場合もある
ただし、廃車買取業者に依頼すれば無料で引き取りに対応してもらえることが多いため、個人で対応するよりも業者に任せるのが安心です。
車内のゴミ処分料
車内にゴミや不要品が残っている場合、処分費用が追加でかかることがあります。
コンビニ袋や小物程度であれば無料で処分してくれる業者もある
大量の荷物や粗大ゴミがある場合は、数千円〜1万円前後の追加費用 になるケースもある
処分費用を抑えるためには、引き取り前に車内をきれいにしておくこと がポイントです。
廃車手続きには2種類ある
廃車手続きには「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2種類があります。
一時抹消登録
一時的に車を使用しない状態にするための手続きです。ナンバープレートを返却し、車検証を陸運局に提出します。
自動車税の課税が止まる
将来的に再登録して再び使用することも可能
永久抹消登録
車を解体し、二度と使用しないことを前提に行う手続きです。解体証明書を発行してもらい、陸運局で永久抹消登録をします。
廃車を完全に処分したい場合はこちらを選択
自動車リサイクル法に基づき、事前にリサイクル料金が支払われている必要がある
廃車に必要な書類
廃車手続きでは、軽自動車と普通車で必要な書類が異なります。事前に準備しておくことでスムーズに手続きが進みます。
軽自動車の場合
手続きは 軽自動車検査協会 で行います。必要書類は以下のとおりです。
自動車検査証(車検証)
申請依頼書(検査協会で記入)
ナンバープレート2枚(前後)
リサイクル券(預託済みであれば省略可)
所有者の印鑑(認印で可)
普通車の場合
手続きは 運輸支局 で行います。必要書類は以下のとおりです。
自動車検査証(車検証)
所有者の印鑑証明書(発行後3カ月以内)
ナンバープレート2枚(前後)
リサイクル券(預託済みであれば省略可)
委任状(代理人に依頼する場合)
廃車手続きで受け取れるお金
廃車にすると、支払った税金や保険料の一部が還付金として戻ってくる場合があります。
自動車税の還付
普通車の場合、廃車手続きを行った翌月から年度末までの残り期間分の自動車税が還付されます。
例:5月に廃車 → 6月〜翌年3月までの10カ月分が還付
手続きは運輸支局で抹消登録を行うと自動で還付されます
※軽自動車税には還付制度がありません。
自賠責保険の還付
自賠責保険は未経過期間分の保険料が還付されます。
例:24カ月契約で残り12カ月 → 約半額が返金
手続きは保険会社または代理店で可能
重量税の還付
永久抹消登録を行った場合、残りの車検期間分に応じて重量税が還付されます。
車検が残っているほど還付額も大きくなる
手続きは抹消登録と同時に行われます
まとめ
廃車を検討する際は、まず「本当に廃車として処分するしかないのか」を確認しましょう。実は 中古車としての買取が可能なケース も多いため、まずは複数の中古車買取業者で査定を受けてみることをおすすめします。
もし国内で需要がなくても、海外輸出用の車両として高価買取される可能性 があります。また、動かない不動車や事故車であっても、自動車解体業者によって資源や部品の価値が評価され、買取につながるケースも少なくありません。
ディーラーや一部業者で「値段はつかない」と言われたとしても、複数業者へ査定を依頼することで高価買取のチャンスが広がるのです。
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